腰痛 対処法

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腰痛の状況と治療

【腰痛の状況と治療】

腰痛は治療を行わなくても自然に治るものもありますが、腰痛の原因や状況に応じてそれぞれの治療を行う必要があります。

整形外科的な原因による一般的な腰痛治療には保存的療法が行われ、手術を要するのは椎間板ヘルニアや腫瘍など特別な場合です。


1.急性期の状態時

●背骨やその周辺の筋肉などの負担を軽くするため、横になって休むなど安静をとることが第一で

寝るときは本人が最も楽な姿勢、痛みのない姿勢をとるのがよいが、あお向けで膝下に枕を置い
た姿勢やエビのように腰を曲げた姿勢が良いと思われます。

(長期の安静は、筋・骨格系や心・血管系の衰えにつながるので安静期間は短期間であるほど望ましく、2日以上の安静臥床はむしろ有害との報告もあります)



●腰を温めることも効果があります。



●症状が強い場合の消炎鎮痛薬や筋肉の緊張を取り除く薬の服用 ⇒ 必ず医師の指示に従うことです!

(ぜんそくの持病がある人などはぜんそくを誘発したり、他の病気で薬を服用してる人も併用することによって副作用が起こることもあります)



●ぎっくり腰などの強い痛みのときは、硬膜外ブロックなどの注射



2.慢性期の状態時

急性期を過ぎて激痛はなくなったが痛みが強く続く場合や初めから強い痛みはないが繰り返し痛みがある場合の治療



●牽引療法(けんいんりょうほう):骨盤牽引と言われ、腰痛の治療にもっとも多く行われている治療法

骨盤を引っ張ることにより腰部を安静に出来ることや筋肉の緊張を緩めることなどで痛みが和らぐと考えられています。



●物理療法 :腰部を温めたり冷やしたりする治療法

腰部の血行をよくし、痛みや筋肉の緩和をもたらせます。
ホットパック、温めたパラフィン、赤外線、超短波、超音波、氷水などを使用します。



●装具療法 :コルセットや腰椎装具を使って、腰椎の運動を制限したり、安定性を保ったり、姿勢の矯正や維持および腰部の負担を軽減する事を目的とした治療です。

(コルセットなどの装具はあくまでも短期間の使用にとどめ、長期の装着は腰の筋力低下にもつながるので避けるべきでしょう。)



●ブロック療法 :麻酔薬や炎症を鎮める薬を注射して、腰の神経の痛みの経路を遮断(ブロック)します。

比較的早期に痛みを取り除く事ができます。



●薬物療法 :症状に応じて、消炎鎮痛薬や筋弛緩薬を使いますが、薬物アレルギーのある人、ぜんそく、胃潰瘍の人は特に注意が必要です。

医師に現在服用してる薬や病気の症状を必ず伝えた上で対応してもらって下さい。



●運動療法 :脊椎を伸ばす筋肉と曲げる筋肉がバランスよく働くことによって、良い姿勢が保たれます。また、立ったり座ったりするときには脚(下肢)の筋力も必要です。

そこで、腰や全身の筋肉をバランスよく強化したり、拘縮(ちぢこまり)をとることが重要になります。
そのために、腰痛体操やストレッチ訓練を行います。

腰痛の治療と時期

参考文献・資料